【日本一高い入館料】大塚国際美術館は微妙?期待しすぎるとガッカリする?実際に行ってみた感想

日本一入館料が高い美術館と言われる徳島県・鳴門市にある“大塚国際美術館”

2018年末の紅白歌合戦で使用されたことで話題になり、館内全て写真撮影OKということで最近は「インスタ映えスポット」としても、人気の美術館です。

入館料が3,300円もするのにも関わらず、Googleマップでは口コミ件数9,400件以上、☆4.5というかなりの高評価!

そんな高評価な大塚国際美術館ですが、「入館料が高い」「良さがわからない」「期待しすぎるとガッカリした」なんて声もちらほら。

ファン・ゴッホ美術館やアムステルダム国立美術館、マウリッツハイス美術館、クレラー・ミュラー博物館、ルーブル美術館、ウフィツィ美術館と様々な美術館を回ったことがある私が実際に行ってみて、大塚国際美術館は口コミとどれくらい違っていたのかを詳しく紹介致します。

この記事でわかること

  • 本物の絵と大塚国際美術館のレプリカの違いはどんな感じなのか
  • 大塚国際美術館へ行って実際ガッカリしたのか
  • 大塚国際美術館の入館料は適正価格なのか
  • 大塚国際美術館に向いている方
  • 大塚国際美術館に向かない方
  • 大塚国際美術館への行き方

大塚国際美術館のレプリカ作品と、本物の絵と比べてみると...

ヴィーナスの誕生

本物の絵と比べると、正直微妙‼

写真陶板で作成されているので仕方ないことなんですが、本物を見たときのような「息を吞むほど美しいというのはこういうことか!」という感動は1mmも感じません。

本物を見慣れている人は、大塚国際美術館はあまり楽しめないかもしれません。(ネットで名画の写真を見て回る方が楽しめるかも...)

特に酷いなと思ったのが、ボッティチェリの“ヴィーナスの誕生”。「なんか薄いし、顔が全然違うよね?」と違和感ありありでした。

大塚国際美術館のレプリカの“ヴィーナスの誕生” 本物?の“ヴィーナスの誕生”

この写真を見比べていただければわかりますが、色合いや輪郭が全然違います。

「館内の照明や写真の撮り方でこんなに違うんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、ほんとにこれぐらい本物と違います。

ゴッホのひまわり

ゴッホのひまわりも、レプリカと考えれば充分再現度は高いと思いますが、本物のゴッホのひまわりを間近で見たときの躍動感は全く感じられません。

大塚国際美術館のレプリカでは、絵の具の厚みも伝わらなければ、あの病んだ感じの世界観も伝わってきませんでした。

真珠の耳飾りの少女


真珠の耳飾りの少女は、全体的に色見が薄い気がしました。

本物の真珠の耳飾りの少女は、まるでこちらを見ているような目の動き、艶やかな唇、光の反射まで細かく描かれている耳飾りの真珠と、遠目からでも目が奪われるほどの美しさを感じられます。

大塚国際美術館のレプリカは、「あっ!真珠の耳飾りの少女や!」と見たらテンションは上がりますが、それ以外の感想は出ませんでした。

でも、レプリカのおかげで本物の凄さを再認識できた

「所詮レプリカは、レプリカでも...」

本物の作品と大塚国際美術館にあるレプリカとでは、全然違うと思いましたが、おかげで本物の作品の凄さを再認識できる良い機会でした。

初代・大塚国際美術館館長である大塚正士氏(故人)も、大塚国際美術館の楽しみ方をこのようにおっしゃられています。

これをよく見ていただいて、実際には大学生の時に此処の絵を鑑賞していただいて、将来新婚旅行先の海外で実物の絵を見ていただければ我々は幸いと思っております。
引用元:大塚国際美術館公式HP

幸い本物の作品を見る機会に恵まれて、大塚国際美術館に展示されている有名作品はほとんど本物を見ておりますが、1,000点以上の作品が展示されているので見たことない作品に触れる良い機会になりました。

大塚国際美術館にあるレプリカを見て、「あっこの作品好みかもしれない」と思ったものを写真を撮っておいてリスト化し、“いつか本物を見てみたい作品リスト”を制作することが出来ました。

写真や動画で見ても、ピンと来なかったかもしれない作品も結構あり、これだけたくさんのレプリカを生で見られたからこそ、見てみたい作品リストができたのかと思います。

行く前に、大塚国際美術館へ行く前に図録100選を読んで予習しておいた方がもっと楽しめたかもと少し後悔しています。

大塚国際美術館へ行ってガッカリした?

先ほどから本物と全然似てないと、たらたら文句を書いていているように思われたかもしれません。

ただ、大塚国際美術館へ行ってみて後悔することは全くありません

大塚国際美術館の良い点

  • これだけたくさんの名画を一か所で見られる
  • 色んな工夫がされている
  • 触っても大丈夫なので子供連れでも安心して行ける
  • 旅先に行く観光地と考えれば充分

観光地として考えれば充分

美術館へ通うくらい絵画好きの方が絵を見るためだけに、遠くから徳島県・鳴門にある大塚国際美術館へ行くのであれば、ガッカリするかもしれません。

でも、鳴門観光の一環として大塚国際美術館に立ち寄ってみたくらいで行くと「思ってたよりも楽しくて、来て良かったわ~」とガッカリすることはないでしょう。

私の場合、半分以上アオアヲナルトリゾートに宿泊するのが目的で、大塚国際美術館は家族が行きたいと言うので行ってみようと思ったくらいでした。

しかも大塚国際美術館に行く前は「レプリカに3,000円は高いな」って思っていましたが、予想以上に楽しめました。

大塚国際美術館の入館料は適正価格なのか

「大塚国際美術館の入館料3,300円は、適正価格か?」と聞かれると、正直悩む部分もありますが、観光地のテーマパークとして考えれば妥当な値段ではないでしょうか。

色んな撮影スポットも用意されていたり、子供と一緒に楽しめるようなコーナーが用意されていたり、入館料が高いだけはあると思います。

色んな工夫がされている

撮影スポット

大塚国際美術館では、名画にちなんだ写真スポットが用意されています。

私が行ったときは、ゴッホのひまわりの背景と一緒に撮影できる?ようなスポットが用意されていました。

とにかくみんなが写真を撮って、思わずSNSにあげたくなるような工夫が随所に見られました。

お花の背景と写真撮影ができるスポット

ちょっと顔が写っているので、白塗りのさせていただきましたが、こんな感じの撮影スポットもありました。

2022年の12月までは、“なりきりミュージアム”という名画になりきる写真スポットが用意されています。

たしかに大塚国際美術館の入館料が高いのですが、その分楽しめるように色んな工夫がされているなあと思いました。

大塚国際美術館の館内

徳島の綺麗な景色が一望できる大塚国際美術館の庭園や、ちょっと残念な?モネの池を再現したスポットもあります。

大塚国際美術館のモネの池

作品を見なくても、大塚国際美術館内ではゆっくり景色を楽しめるスポットがたくさんありますよ。

子供連れでも楽しめるコーナーもある

子供を連れて普通の美術館へ行くのは「絶対無理」と諦めていましたが、大塚国際美術館なら子供連れでも大丈夫!

絵画の間違い探しコーナーや、絵に書かれている遊びを再現できるスポットが用意されているので、子供も一緒に楽しめます。

こんなに子供にやさしい美術館は、日本全国探しても大塚国際美術館くらいではないでしょうか。

本物の芸術に触れさせることはできませんが、「絵ってこんなにいっぱい書き方があるんだよー」「本物の絵はもっと凄いんだよ!」なんて言いながら、子供と一緒に見て回ると楽しいですよ。

ただ、子供が飽きてしまうので見て回るのは、1時間~2時間が限界かもしれません...。

1時間ちょっとのために、高い入館料払うのもなあと思うかもしれませんが、近くの観光地は渦潮か展望台くらいなので正直どっちを選んでも変わらんかなあって悩むところではあります。

ちょっとマニアックな大塚国際美術館の楽しみ方

一度大塚国際美術館へ行ったことがある方も、まだ行かれたことがない方もマニアックな楽しみ方ですが、良かったら見て回るときの参考にしてみてください。

作品の並び方

普通の美術館であれば、絶対にありえない作品の並びを見られます。

同じ作者の作品でも、普通の美術館であれば所蔵館別に展示されていることがほとんどです。

美術館にはそれぞれ格があり、同格レベルの美術館が所蔵している作品と一緒に展示するのは良いけど格下の美術館の所属作品とは一緒に展示できないとか色々あるんですよ...。

大塚国際美術館はレプリカの作品なので、そのようなことを気にせず展示できるため、普通の美術館では見られないような作品の並び方が随所に見られます。

照明の違い

また普通の美術館だと、本物の絵画だと痛むことがあるので照明の明るさまで細かく指定があるので、照明が暗く感じるところが多いのですが、大塚国際美術館だとそのような縛りはないので、美術館とは思えないような明るい場所で絵を楽しむことができます。

「もし明るい場所でこの絵画を見ると、こんな風に見えるのかな」なんて見て回れるのも、大塚国際美術館の魅力の1つです。

かなりマニアックではありますが、気付くとちょっと見て回るのも楽しくなりますよ。

コナンの再現?

ゴッホのひまわりのお部屋は、幻の「芦屋のひまわり」まで再現されていて、劇場版名探偵コナン「業火の向日葵」を見ているようで、コナンファンの私にはかなり楽しいスペースでした。

大塚国際美術館へ行った方がいい人、行かない方がいい人

大塚国際美術館はとてもおすすめの美術館ですが、正直おすすめできない方もいます。

行くのを迷われている方は、一度こちらを確認してから行くかどうか決めてみてください。

大塚国際美術館に向いている方


  • あまり美術館に行ったことがない方
  • 子供連れで行きたい方
  • SNS向けの写真を撮りたい方
  • 友達と行きたい方

「美術館に行くのは緊張するし、楽しみ方がわからない」とあまり美術館へ行かれたことがないのであれば、大塚国際美術館は楽しめるかと思います。

絵だけではなく、礼拝堂を再現した場所や、だまし絵で遊べるコーナーがあるので美術の知識がなくても充分楽しめます。

大塚国際美術館にあるだまし絵

学生のお客さんも多く、土日祝には子供連れの方も多いので「子供が静かにできないかもしれない...」と行くのを悩む必要はありません。

美術館というより、地方の観光地にあるテーマパークって思っていただいた方がいいかもしれません。

たくさん撮影スポットがありますが、おしゃれなオブジェや中庭もありSNS向けの写真を撮りたい方にはピッタリです。

普通の美術館と違って話しながら見て回れるので、友達同士で来られている方も多かったです。

大塚国際美術館に向かない方


  • 本物に近い贋作並のレプリカを想像している方
  • 静かに見て回りたい方
  • 本物を見慣れている方
  • 1時間くらいで軽く見て回りたい方
  • 車椅子の方

精工なレプリカが展示されていると思われているかもしれませんが、印刷物に近いレプリカばかりです。

本物の作品を見慣れている方には、物足りなさを感じるかと思います。

館内全体を歩くと4kmほどあるので、普通の美術館みたいに1時間くらいで軽く見て回りたいと思っているのであれば、厳しいかもしれません。(広すぎて疲れます...)

中高年の修学旅行先にもなっており、SNSで人気なこともあり普通の美術館よりも若年層のお客さんが多いので、静かに見て回るという感じではありません。

館内はバリアフリーで車椅子で回ることはできますが、美術館のメインエントランスから展示場へ向かうにはエスカレーターしかありません。

補助があればエスカレーターに乗れるという方なら大丈夫かもしれませんが、かなり長いエスカレーターなので、車椅子の方にはあまりおすすめできません。

まとめ

大塚国際美術館は3,300円と日本一高い入館料ですが、楽しめる工夫もされており、観光地と考えると思っている以上に楽しめるかと思います。

ただ、本物と見間違えるような贋作レベルの作品を期待して見に行かれると、評価☆1で書かれているような「入館料が高い」「良さがわからない」という感想しか出てこないと思います。

実際に行ってみて「レプリカはレプリカやな」とガッカリした部分もありましたが、

  • 有名作品にちなんだ撮影スポットがある
  • 実際の美術館では有り得ない光景が見られる
  • 初めて見るような作品もあり新鮮だった
  • 本物の作品の凄さを再認識できた

このように良い点もたくさんあり、「大塚国際美術館へ行って後悔した」と思うことは全くなかったです。

じっくり見て回りたい方は4時間近く歩くことになるので、必ず運動靴で行きましょう。

120%大塚国際美術館を楽しみたいと思われるのであれば、怖い絵シリーズと大塚国際美術館が出している図録100選を読んで予習されてから行かれることをおすすめします。

怖い絵は大塚国際美術館に詳しい解説もあるのですが、本を読んで行った方が面白かったです。中野先生の怖い絵シリーズは絵に興味がなくても、楽しめますよ。

大塚国際美術館へ行くなら、アオアヲナルトリゾートが近くて、温泉もあり、ご飯も美味しくて、接客も良いのでおすすめです。